技術・技能委員会 | 一般社団法人日本塗装工業会岩手県支部

技術・技能委員会

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    < 目 的 >

    会員相互の協力によって、塗装にかかわる技術と経営の進歩改善を図り、塗装工事業の健全なる発達と建設文化の向上に寄与する。
     具体的には技術・技能の向上と働く者の福祉の増進、各企業経営の安定を図り、業界全体の社会的・経済的地位を高め、建設社会により貢献する。


    < 重点施策 >
    1.被災地復興の為に会員が協力し、社会資本整備に貢献する。
    2.技術と技能を研磨し、新しい施工方法を支部全体で取り組む。
    3.安全・安心・安定した専門工事業を目指し、社会の信頼に応える。
    4.住宅リフォーム事業者団体登録制度を活用し、業界の地位向上と地域社会の発展に寄与する。


    < 全体事業 >
    1.住宅リフォーム事業者登録制度を基にした事業推進
    2.ペインテナンス事業の推進強化
    3.水系ジンク事業
      横断的に特別委員会を設置、事業推進と販路拡大を図る。


    【 技術・技能委員会 】
    1.登録建設塗装基幹技術者の拡充と推進
    2.水生ジンクリッチペイント・モールディング工法の研修と活用
    3.技能者の育成。


    岩手県では、環境の保全及び創造に関する基本条例の中で、「環境と人間の関係が根源から問い直されている今、人知を結集し、環境の時代の新しい価値観と科学的知見を持ち、先見して、持続的な発展とゆとりのある生活をもたらすより良い環境を守り育て、将来の世代に継承していくことこそ、私たちの最大の責務である。」と掲げています。

    塗装技術はいろいろな建築物等を保護するのに大きく貢献する技術ですが、その材料には、環境や人体に有害な物質も含まれています。
    岩手県支部は全国に先駆け、環境や人体に配慮した塗装技術について、どうしたら改善できるのか会員一同一丸となって、日々、考え、取り組んできました。その取り組みの一つとして、以前より、(地独)岩手県工業技術センターと「塗装技術の向上に関する研究」を取組んできており、毎年、さまざまなテーマを定め、支部会員企業の技術力向上に取り組んでいます。

    以下に、最近の取り組み内容について紹介します。
    岩手県には、岩手県と国土交通省が管理する鋼橋が1,948橋あり、その内、岩手県で管理する鋼橋は1,652橋と85%にも及んでいます。当支部では、毎年、地域ごとに、岩手県で管理する劣化した鋼橋の状況調査を行い、県、市町村担当課へ報告し、併せて、塗り替え工事の提案等を行ってきました。また、同時に、環境負荷の少ない鋼橋等のメンテナンス塗料についても、岩手県工業技術センターと各種材料から検討を行ってきました。
    そして、長年の研究成果として、水系塗装システムの開発を行うことができました。本技術は、下塗り塗料「水系ジンク塗料」と上塗り塗料「水系ウレタン塗料」をシステムとするオール水系塗料ですが、有機系塗料に比べ、塗料中に含まれる有機溶剤量が少なく、付着性、防食性、耐候性等に優れています。

    ○特許 第5435715号
    「塗料(水系ジンク塗料)」(H25.12.20)

    ○国土交通省 新技術情報提供システム KT-1300680-A 
    「水系塗装システムST-PC/ST-AU」(H25.12.20)

    ○岩手県新技術等活用促進事業 第23-1号
    「鉄骨・橋梁等の塗り替え塗装に関する新技術」(H25.4.1)

    本技術は既に岩手県が管理する鋼橋の塗り替え工事で利用されていますが、下塗りから上塗りまでオール水系塗料による塗り替え工事は、国内初の事例となります。

    H24.10.15~11.10 「一般国道342号 昇仙橋他橋梁補修工事 杉の沢橋 塗り替え工事」

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